quote:アンドリュー・カンター氏のコラム。昔々,わたしはAOL.comのメールアカウントを,電子メールソフトを使って使用していた。が,いまはプロフェッショナルならビジネスメールには,仕事のアカウントかグーグル・メール(Gメール),ヤフー・メールを使用する。実際のところ,いろんなソフトはどんどんハードディスクを離れてネット上に移行している。ネットの接続は,世界中のコンピュータ上でソフトを使用することを許す。あなたは(ブラウザのある)簡単な機械だけで,自分の環境とともに旅ができる。
はてなアンテナを使って,ウェブページの更新確認ソフトを使用していない人もいるだろう。なつみかんなどの更新時刻表示のCGIを使っている人もいるかもしれない。ヤフーの国語・英和・和英などの辞書機能を使って,ハードディスク内にある辞書ソフトを使っていない人もいるだろう。同じようにヤフーの翻訳機能やエキサイトの翻訳機能を使って,ハードディスクの翻訳ソフトを使っていない人もいるだろう。
わたしはRSSリーダーと呼ばれるソフトを使ってない。ぃゃ,いまの仕事柄,いくつかのRSSリーダーをあれこれ使って記事を作成してはいるけど,常用しているソフトはない。それはRSSリーダーの機能を全部果たしてくれるブログラインというウェブページを使っているからだろう。翻訳もマックOS Xではシャーロックにそんな機能があった気もするけど,↑であげたヤフーやエキサイトを使っているし,更新時刻確認はなつみかんやブログラインですましているし,Gメールも少しずつ使うことが多くなっている。
それは,すべてのハードディスク内にあるソフトがネットワーク上に移行するということの始まりと思われ,そしてそれは,ハードディスク自体がネットワーク上に移行する始まりの,ひとつのビジョンなのだろう。ブラウザさえあれば,どこでも辞書が使える,翻訳ができる,いままでに受信したメールを読めて返信ができる。ソフトの設定とデータのすべてを別パソコンでそのまま使えることは,たくさんのパソコンを使っている人にはありがたいし,ネットカフェなどでもそのままソフトを使用できるのでありがたい。パソコンという箱がすべてではなく,接続しているネットワークすべてが自分の環境になる。そのネットワークがどれだけ広がるか,が,これからの毎日となるんだ。
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